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2006年04月25日(火)

「野球のための加圧トレーニング講座」開始!

 久しぶりの書き込みです。
 ベースボールコンディショニングシステムズもオープンから1年か経ち、小学生から社会人野球までのアマチュア選手の動作指導やトレーニング指導、プロ選手のフォームチェック、コンディショニング、そして新たにコンディショニングスタッフの育成が加わり、大忙しの毎日になっています。
 さて、先日「野球のための加圧トレーニング講座」が本ホームページでアップされました。その最初として、すべての野球選手に必要な投球動作づくりの基礎となる、ストレッチや体操をご紹介しています。
筋力を鍛える加圧トレーニングなのに「なぜストレッチ」「なぜ体操」と思われるかもしれませんが、正しい使い方なくして筋力は生かされませんし、技術の重要度が高い野球では「正しい動きを行なうために、その動きに必要な身体をつくる」という考え方が、本当の「野球のため」になるからです。そして、正しい投球動作を行なうための前提条件として柔軟性が不可欠です。
1昨年のシーズン後半、阪神の藤川投手が約10km/hものスピードアップに成功し、昨年には「最強のセットアッパー」として大車輪の活躍を見せましたが、彼のスピードアップはパワーアップによるものではありませんでした。投球動作の改善に取り組み、筋力トレーニングもその動作づくりや動作の安定のために行ないました。彼は球界屈指のスピードと球界No.1とも言えるボールの「キレ」を誇りますが、彼の筋力は12球団でも下から数えた方が早いほどです。つまり彼はそれほど完璧な身体の使い方をしているということです。そして、その使い方は12球団でもトップクラスの柔軟性に支えられています(おそらく球界No.1の柔軟王は千葉ロッテの渡辺俊介投手でしょう)。アマチュアとプロの投手の身体の違いを比べると、ウェイトトレーニングなどの筋力にはそう大きな差はありませんが、柔軟性が明らかに違います(あと身体のデカさ…、当時のローテ投手は全員、足が29〜30cmです)。
柔軟性というとそのトレーニング方法はジッと伸ばすストレッチと考えがちですが、関節の動きをつくるのですから動かすことが重要です。筋肉は「伸ばすもの」ではなく「ゆるめるもの」であり、水泳選手がスタート前に手足をぶらぶらさせてリラックスを図るように、筋肉のストレッチも揺らしながら「ゆるめ」、リラックスさせて最大の可動域を引き出していきます。体操は筋肉を使うことで緩ませる効果も得られ、さらに「使いまくる」ことで、動きの悪い硬い関節も次第に滑らかに動くようになっていきます。同時に動きに必要な筋力も高まります。ですから筋力トレーニングが筋肉の発達ではなく、関節の動きの強化であるならば、基本は体操にあり、体操に少しずつ負荷をかけていくのがウェイトトレーニングの本来的な姿です。この意味から「カーツ」の利用は非常に効果的です。体操そのものを、特に負荷をかけずに動きの自由度の高い効果的な筋力トレーニングに変えることができるからです。

Posted by 前田 健 at 04時41分

2006年02月25日(土)

一軍昇格!

前回ご紹介した、プロ野球の投手が、2次キャンプから一軍合流を果たしました!
ここ2年の不調から、2月1日のキャンプインは二軍からのスタートだったのですが、彼とは「あわてることはない、やるべきことはやっているから、自分を仕上げることだけ考えていれば、必ず必要とされるときがくる」と確認し合っていました。とは言えライバルがひしめき合って、内心は心配だったのですが…
しばらくすると、新聞紙上で「若手を差し置いてチーム1の投げ込み数」「仕上がりがいい」と二軍首脳陣から一軍に報告が上がっているとの報道。投げ込むことが必ずしもいいとは言いませんが、彼の場合は下半身の使い方を取り戻すことが最大のテーマ。最終的には投げていく中で作り上げる必要があるので、着実に課題解決に向かっていること、それだけの状態でキャンプに臨ませることができと嬉しい思いでした。
そして、しばらくすると、早くも2次キャンプからの一軍昇格が決定!青写真では5月に昇格してそのまま最後まで活躍する予定だったのですが、彼の今年に賭ける意気込みがそうさせたのでしょう。これからが本当の勝負です。
最初の紅白戦での登板では、2回を無失点に抑えて球のキレはまずまず。フォームを見る限りでは、下半身の使い方は良くなっているものの、まだあと一歩の感じでした。
体重はキャンプ前の87キロからさらに3キロ落ちて、計6キロ減の84キロとのことなので、目標の82キロまであと少し!達成する頃にフォームも完成するのでしょう。
その時のボールと活躍が楽しみです。

Posted by 前田 健 at 16時54分

2006年01月23日(月)

あるプロ野球投手の自主トレ

 1月はプロ野球選手にとっては、自主トレの期間です。私の施設でも、今シーズンの活躍のために、多くのプロ野球選手が連日トレーニングに励んでいます。今回は、その中から「カーツ」をトレーニングに取り入れているある投手とのやり取りをご紹介したいと思います。

 その投手は3年前まで中継ぎエースとしてフル回転していましたが、ここ2年は実力を発揮できないでいました。そこで、3年前の一番いい時のフォームと昨年のフォームを比較したところ、いいときに比べ明らかに重心が高く、体重移動の下半身の使い方が崩れていることが分かりました。球速自体は変わっていないにもかかわらず、何故かボールにキレがなく「空振りが取れない」「きわどいボール球を簡単に見逃される」その原因はそんな単純なことにあったのです。
 では、そうなってしまったもっと根本の原因は何か、使い方自体へのアプローチに加えて、その根本原因の改善がこのオフに取り組むべき課題になります。体型の変化、ここ2年のトレーニング内容、各種チェック、生活習慣などから推察した結果、フォーム悪化の原因として次のの項目が挙げられました。

  1.怪我によるトレーニング不足から生じた体重・体脂肪の増加(82kg→90kg)
  2.「1」に伴う崩れた下半身の使い方の定着
  3.「2」とトレーニング不足に伴う下半身、体幹の筋力低下
  4.柔軟性の低下

 そして、以上の4項目の改善のために必要な課題として次のことを掲げ、トレーニングプランを作成しました。
  1.下半身の使い方の再教育
  2.「1」を補助するための筋力向上
  3.体脂肪減のための食生活の改善
  4.体脂肪減のための筋量増加(基礎代謝のアップ)
  5.合理的な投球動作獲得に必要な全身の筋力、筋機能の向上
  6.合理的な投球動作獲得に必要な柔軟性の向上
  7.有酸素運動による脂肪燃焼

 このようなやりとりをして、トレーニングを開始したのは新年になってからで、現在半月ちょっとです。2月1日のキャンプインまでの1ヵ月間ではとうてい改善は不可能ですが、短期間で成果をあげるために、下半身のみカーツを使用したトレーニングを最終種目として行なっています。現時点ですでに体重は3kg減、下半身の筋量は12月に購入したズボンがキツイ状態になっています。そして、面白いように変化しているのが柔軟性です。毎日触るたびに少しずつ向上していて、柔らかくなってきたというよりは、弾力性が戻ってきたという感じで、干からびたゴムが新品に再生していくかのようです。フォームに関してはまだブルペンでの投球練習が3度だけなのでこれからです。キャンプに入り、身体が仕上がるにつれてフォームも出来上がっていくことでしょう。
仕上げる目処は開幕です。目標は下半身の使い方を完成させること。これは筋力の目標でもあります。そして、3年前より筋量を増した82kgで開幕を迎えること。おそらく、これが一番のキーポイントになるでしょう。

Posted by 前田 健 at 22時27分

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ライターリスト

プロフィール

前田 健

Baseball Conditioning Systems代表

前阪神タイガーストレーニングコーチ

前田 健

みなさんこんにちは。前田です。
私は『ベースボールコンディショニングシステムズ』という野球専門のコーチング施設を開設して、小学生からプロまでの野球選手個人を対象に、パフォーマンス向上のための『フォーム指導』『トレーニング指導』を行なっています。

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