アドバイザーの原田です。
アンチドーピングの講習会に参加してきました。そこでドーピングについての正しい認識を・と少し書きます。
ドーピングはあたりまえですが禁止です。世界の競技スポーツのドーピング関連は、WADA(世界アンチドーピング機構)がその全てを統括しています。その下部団体として日本は、日本アンチドーピング機構(JADA)がそれをおこなっております。
ドーピングを禁止する理由は、大きく分けて4つです。(JADA資料より一部抜粋)
(1) 選手自身の健康を害する・・ドーピングは薬を使用する方法が一般的ですが、競技能力を高めるために使用される量と頻度は、病気や怪我の治療のために使用されるものとは比べものにならないほど危険です。想定外の量や頻度で薬を使用することは体を壊してしまう危険性が大きくあります。
(2) 不誠実(アンフェア)・・スポーツ界はドーピングに対してはっきりと反対の姿勢を示していますので、大会に参加するにはドーピング禁止規程を守ることが条件です。スポーツ界の参加資格としてみんなが守っている禁止規程を守らないで有利になろうとすることは不誠実です。
(3) 社会悪・・特に一流の選手には青少年に対する役割モデルが期待されています。選手が薬を使って一流になっているとなれば、必ずそれをまねする青少年が出てきます。選手が、薬を使わなければ勝てないようでは、スポーツ文化は間違いなく世間から葬り去られます。
(4) スポーツ固有の価値を損ねる・・スポーツ固有の価値には、「倫理観、フェアプレー、誠意、健康、優れた競技能力、人格と教育、喜びと楽しみ、チームワーク、献身と真摯な取組み、規則・法規への敬意、自他への敬意、勇敢さ、共同体・連帯意識」があげられ、これらの価値がスポーツの中で、またスポーツを通じて培われると期待されています。決して「優れた競技能力」だけに価値を認めているのではなく、競技能力は多くの価値の中の一つに過ぎません。いくら良い成績を残したとしても、ドーピングに手を出した選手は絶対に認めてもらえません。
それと、
ドーピングとして認定される、禁止の物質や方法とはどのような基準かといえば、
(1) 競技能力が強化されるもの、又はその可能性があるもの。
(2) 健康上の危険性を及ぼすもの、又はその可能性があるもの。
(3) スポーツ精神に反すると判断されるもの。 となります。
ドーピングの対象は、薬などの物質だけと思われていますが「方法」もその対象です。最近では、「低酸素室」(室・部屋などに、人工的に酸素が薄い高地にいる状態をつくり、血液中のヘモグロビン値を高めるもの。持久力向上に効果がある)が、「スポーツの精神に反する」としてWADA科学委員会などが禁止する方向を打ち出していたが(使用した場合は薬物使用ドーピング違反と同様に2年間の資格停止とする)、9月16日に開かれたWADA理事会で、来年度からの禁止は見送られた。とのニュースもあります。今回見送られただけですから、今後禁止になる可能性はまだあります。
また、選手は、かりに何らかのかたちでドーピング違反に引っかかった場合、「知らなかった」では済まされないのです。行為的・無意識的の如何に全く関係なく処罰がくだされます。ということは選手は常に自分のおこなう全ての行動を自らの能力見解でドーピング違反ではないかを的確に判断していくことも求められます。
アンフェア、健康を害する、もの等がダメということです。努力で、勝負を勝ち獲る!
講習会は神戸で開かれ、その後大阪にいって美味しいお好み焼きを食べました。写真は、お好み焼き・の「お菓子」です。
では、また・・