熱中・水分補給


アドバイザーの原田です。

 夏といえば、スポーツチームの夏合宿です。8月は合宿帯同帯同で指導でした。

 前半はS大学A部の合宿。場所は黒姫高原。暑かったのですが、涼しかったです。とは、空気がキレイだからか、太陽に近いせいか、日に当たると東京よりも熱い。が、海から離れているせいか、高原で風通しがよいせいか、で湿気が無く、日陰は涼しい。ということなのです。気持ちいい・。
 で、練習はもちろんハードです。午前内の2時間はフィジカルトレも実施。水分補給その他コンディションには相当気遣わせていますが、全練習を通して途中でアウトする者はおります。ハードな練習で長期(11泊12日合宿)なのでやはり気分が悪くなる調子を崩す者はどうしてもいます。そしてその対処をその都度実施・。病院行きの入院もおりました。

 水分補給といえば、とにかく運動時は水分補給をしなくてはならいないことは今や誰もが常識です。が、その水分が何かもとても重要です。ただ水分をとれば良いというものではありません。特に汗を大量にかく炎天下等の運動での、熱中症予防には、その水分に含まれているナトリウムの量が重要で、通常飲料としては0.04〜0.08%の含有がよい。でこの数字がどのようなものかというと、塩でいうと0.1〜0.2%含有ということです。ナトリウムを摂取しながら水分を摂ることが重要であり、水分を摂れば良いというだけの知識で、ナトリウムを摂らずに水分だけを摂取していると、なんと逆に熱中症になりやすくなるのです。知ってましたか・。そして例え(軽くても)熱中症の症状になってしまったら(なりそうだったら)、塩分濃度0.5〜0.9%程度の水分を摂ることが必要です。それだけナトリウムは必要です。なので汗をかく運動の際は少し高めの塩分濃度の水分を摂取することがよいのですが、あまり高い濃度では不味くて飲むことができません。不味い水分はあまり飲むことが出来ないので、絶対的に必要な水分量を獲得することも出来なくなるので意味がありません。その変を考慮して。
 また、アイソトニックとハイポトニックという違いも考慮する必要があります。アイソトニックは体液と浸透圧が同じで胃に溜まりにくく吸収されるもの、ハイポトニックは浸透圧が低いので体内に即吸収されるもの、との違いです。これは糖質含有量の違いで、約3〜7%がアイソ。ハイポが約1〜3%の糖質含有の水分ということです。糖分が入ってない水分は、身体への浸透が悪くなります(高すぎても悪い)。なので運動中は水分が身体にすぐ吸収されるハイポが適しますが、その糖質濃度では運動時のエネルギーとして摂取が少ないので、運動前まではアイソで、運動中はハイポが最適です。
 ということで、これからの時期でもまだまだとても暑い日もあるでしょう。その際の運動時には、このような水分補給につとめて下さい。。

 で、話しは元に戻し、黒姫高原での合宿でしたが、宿は野尻湖(長野県最北部)の湖畔でした。朝は起きたら湖畔、で気持ちいい。

 そして後半の合宿はH高校のS部です。場所は妙高高原。妙高は新潟県の最南端、黒姫高原は長野県の最北端で、駅でいうと隣り同士の位置関係です。走る、飛ぶ、跳ねる等の種々様々なフィジカルトレを実施し、笹ヶ峰〜火打山の登山もおこないました。そして1週間前に私が居た、野尻湖にも行き水上スキーをもトレーニングの一環でおこなったのでした。

 選手にとっては苦しく辛い合宿でしょうが、この合宿乗り越えて、さらなる様々な能力を身に付けることになるのです。

 スポーツ・運動・トレーニングは、身体に良い。そして精神力も向上させるものです。
 ではまた。

PS; 現在発売中月刊誌「スキージャーナル10月号」P35〜に・??。(立ち読みは出来ません)

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