おすすめメールマガジンのコラムから

カーツスタッフのカタニワです。
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ココロを鍛えるとっておきの話

「瞬発」「継続」…トレーニングには欠かせないキーワードに関係する色々な歴史・伝説・名言などをコラム形式で紹介!
【瞬発編】

人生の節目に、強烈な瞬発力を発揮。巨匠スティーブン・スピルバーグ

誰しも、人生において「ここぞ!」という時期があります。普段は地道な努力をして、「ここぞ!」で一気に瞬発力を発揮する、それが人を成功に駆り立てていることは確かです。

映画の世界において、もっとも成功した人物といっても過言ではないスティーブン・スピルバーグ監督も、並々ならぬ瞬発力を人生の節目節目で発揮してきました。幼少の頃から8ミリカメラを回して自主映画を撮っていたスピルバーグ少年は、早々に「映画の仕事に就くこと」を人生の目標として定めていたといいます。

最初の「瞬発力」が発揮されたのは高校生の頃。良い作品を作っていくことはもちろん、仕事とするからには「きっかけ」を得なくてはならない、そう考えたスピルバーグは、意外な行動を取りました。

ハリウッドでユニヴァーサル・スタジオのバス観光に参加。こっそりとバスを降りてスタジオに潜り込み、製作現場をつぶさに観察すること3ヶ月。あるときはオフィスの電話番号リストに自ら名前を書き込んで関係者を装い(!)、毎日スーツで赴いては堂々と見学して映画人脈作りに励んでいたそうです。
>>> あなたを成功へと駆り立てるような“習慣”を育てるのだ <<<

後にスピルバーグが語った言葉です。高校時代のスタジオ侵入も、成功へと駆り立てる“習慣”だったに違いありません。当時としては“習慣”、しかし彼の長い映画人生からすれば、それは“瞬発”の時期でした。

その努力の甲斐あって、1971年に初めて仕事として映像作りに携わります。といっても最初は劇場で公開することのないテレビ映画でした。初監督作品は「刑事コロンボ」。しかし彼は後年、このテレビ映画監督時代について、こう語っています。

>> 自分が本当に映画を作りたいのかどうかわからなくなりました <<
>>    まるで工場で働いているみたいだったからです     <<

継続は力なり、といいますが、好きでないことを継続していても、真の力にはなり得ません。子どもの頃に味わっていた映画作りの喜びを、なんとか取り戻したい。彼はテレビ映画界からの脱却を図るため、持ち前の瞬発力を発揮します。そうして生まれたのが、予算等の関係でわずか13日間の撮影しかできなかったテレビ映画「激突!」。これが大ブレイクしました。平凡なセールスマンがハイウェイで何気なく追い越した一台のタンクローリー。そこから劇中2時間、主人公は延々とタンクローリーに追いかけられる話、と文字だけで説明するとまったく面白くなさそうですが、これまでのテレビ映画の常識を打ち破るかのような静かな展開、それゆえ増幅する恐怖がしっかりと描かれ、この手法が後年の代表作「ジョーズ」にも反映されています。

その後の活躍は皆さんご存知のとおり。スピルバーグ作品には「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」 「ジュラシック・パーク」などの娯楽色の強いものと、「カラー・パープル」 「シンドラーのリスト」のような政治色を含んだもの、双方があります。

>>> 作っていて楽しいものと、作るべきものがある <<<

といった彼の言葉どおり、その時その時で興味を抱いたものにアクティブにアプローチする、それもまた“瞬発力”のなせる業といったところでしょう。
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いかがです?ココロ鍛えられたでしょ。
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