加圧によるメタボ症候群治療の意義

みなさんこんにちは。カーツスタッフのカツコです。

ちょっと難しそうなタイトルですが「日本加圧トレーニング学会雑誌Vol.1」に掲載されていた報告がとても興味深い内容でしたのでご紹介したいと思います。

※クリニックにおいて加圧トレーニングを実施しての検証結果になります。疾患のある方は必ずお医者様の許可を得て加圧トレーニングを行うようにしてください。

       メタボ症候群51例中31例に有効であった!

疾患別にみると高血圧群では67%に有効で収縮期圧が平均で-12%、拡張期圧が平均で-10%。
糖尿病群では60%に有効でHbA1cは平均-10%。脂質異常症群は57%に有効でLDL-cが平均-14%。

メタボ症候群の本質は「体重を減らすこと」ではなく「脂肪、特に内臓脂肪を減らすこと」にある。
有効だった80歳代の女性の場合、体重・徐脂肪体重はそれぞれ+0.5%、+4.6%と増加したにもかかわらず、体脂肪量・内臓脂肪はそれぞれ-11.0%、-14.3%減少した。
この事実はまさに加圧がメタボ症候群に対する本質的な治療・予防法であることを示している。

メタボ症候群における加圧トレーニングが有効だったメカニズムとして、成長ホルモンやさまざまな生理活性物質の分泌が脂肪を減らすだけでなく、降圧、血糖降下、体重減少にも関与するためと考えられた。
(佐藤育男「加圧トレーニング:メタボリックシンドロームへの応用」より)

★成長ホルモンは加齢とともに分泌が低下し高齢者では成長ホルモン欠乏症類似の状態にまで激減するそうです。
加圧トレーニングで成長ホルモンをしっかり分泌して老化の抑制、健康増進を行いたいものですね。