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アドバイザーの原田です。
先々週は、加圧トレーニング学会総会へ参加をし、今週は「ジャパンアスレティックトレーナーズ機構(JATO)」シンポジウムの参加をして、またまた新たな様々なスポーツ医学、スポーツ科学の情報を得ました。
スポーツ先進国アメリカは、スポーツ選手の外傷障害の予防、救急処置、リコンディショニングなどらを総括するアスレティックトレーニングという実践学問が確立されており、それがプロスポーツをはじめとする様々なレベルのスポーツ現場において欠かすことのできない技術能力となっています。そのアスレティックトレーニングの技術能力などを持つ認定トレーナー逹を統括するのがNATA(全米アスレティックトレーナーズ協会)というアメリカの団体で、そのNATAの日本人メンバーで構成されているのがJATOです。
今回のJATOシンポジウムは、日本人初・女性初のNFL(全米アメリカンフットボールリーグ)のトレーナーになった(2002年〜)トレーナー、その他アメリカと日本で活躍するトレーナー、の方々の発表がありました。内容は、
・投球肩の機能評価とリコンディショニング
・効率的な動作パターン構築のためのシステマチックアプローチ・アスリートの傷害予防からパフォーマンス向上へ
・NFL (Pittsburgh)チームの健康管理システム
・コンタクトスポーツでの現場での問題
など他でした。
受講してやはり感じることは、アスリート(スポーツ選手)へのコンディショニング指導はとても難しい。。アスリートに対しては、筋トレをさせるなどの俗に言う「体力を向上させる」ことを目的としてトレーニングさせることは良くない、と改めて認識いたしました。アスリートへのトレーニングはとてもムズカシイ。。筋トレさせて筋力が付いた、走らせてスタミナが付いた、アジリティをさせて素早い動きが付いた、コアトレさせて体幹が安定した、などではアスリートはダメなのです。
アスリートの誰もは現状の体力よりも、少しでも筋力が付きスタミナが付き等などの体力が向上すれば、パフォーマンスは一時的には向上します(ex;1年間くらい)。がその体力が的確にそのスポーツ動き等にあっていなければその後はパフォーマンスは低迷していくでしょう(ex;2年後くらい〜)。
必要なことは・・、そのスポーツにあった、その動きにあった、その人にあった、トレーニングです。体力向上といよりも「身体の機能を向上させる」でしょうか。。
アスリートを指導する多くのトレーナーは、アスリートへのトレーニングは凄く大変でとても責任があることを認識しなければなりません。トレーナーとしてアスリートのコンディショニングを受け持つのは一筋縄ではいきませんので。
またアスリート自身は、今おこなっているトレーニングが、はたして正しいのか(自分のスポーツや動きにあっているものなのか?)を改めて考えてみる必要もあるでしょう。
加圧トレはアスリートのコンディショニングに際して適材適所で利用すれば相当なプラスになります。がもちろん万能ではありません。どんなものでも適材適所です。それらを正しくチョイスし用いることで大効力が発揮されます。
では。。